日本高齢者虐待防止センター電話相談

2009年6月29日月曜日

日本高齢者虐待防止センター ニューズレターNo.6 

      No5を4月中旬にお送りしましたが、それからアット言う間に2か月が経ちました。

      みなさん、お元気ですか?   ニューズレターNo6をお届けします。
 
 愛媛の前神さんが「協働」について書いてくださいました。

      6月14日、日本高齢者虐待防止学会理事会企画ワークショップ、およびINPEA(INTERNATIONAL NETWORK for the PREVENTION OF ELDER ABUSE)日本国委員会による第4回「世界で高齢者虐待防止を考える日(WEAAD)」のイベントを、無事終えることができました。約60人の方々が全国から参加してくださいました。ありがとうございました!

   第6回日本高齢者虐待防止学会 名古屋大会が、下記のとおり開催されます。

      日 時】●2009年7月25日(土曜)9:30~17:00(9:00受付開始)
            * 24日(金曜)午後には研修会が開催予定です
      
      【会 場】ウィルあいち 愛知県女性総合センター
           〒461-0016 愛知県名古屋市東区上竪杉町1番地
           TEL 052-962-2511
           アクセスhttp://will-aichi.c-3.jp/pdf/map.pdf(pdf)
        
      【大会テーマ】「高齢者虐待防止と認知症の地域づくり」

      愛媛の前神さんは、大会前日の研修会「施設内虐待対応策AtoZ」のパネリストとして参加されるそうです。

   みなさん、名古屋でお会いしましょう!!     

      No6のコンテンツは、以下のとおりです。

エッセイ

・「協働」のすすめ ~協働で「しかけ」る虐待防止~     前神 有里(愛媛県職員)

情報

・ゆうゆうLife 介護報酬UP 職員給与や利用料は?

・介護職員給与1万5000円増額 待遇改善計画に交付金 厚労省 (1/2ページ)

・虐待/介護殺人(新聞記事)

・厚労省 「介護保険制度は次のステージに来ている」――国際介護シンポレポート1

(なお、このレポートをとった http://www.caremanagement.jp/ からは、各種の介護保険関連情報をゲットできます)

・ユーチューブでみるアメリカ虐待事例http://www.youtube.com/watch?v=4YEuivTYI64&feature=related

・ニッポン密着:清水由貴子さん自殺 「シングル介護」悲劇 懸命に母支え、疲れ…

・傷害:祖母に暴行、死亡 容疑で介護の孫30歳逮捕--若葉区 /千葉

・殺人:「介護に疲れた」73歳妻絞殺 容疑で59歳逮捕--東京・池袋署

「無届け」に1万4千人施設利用の保護受給者  管轄外入居の8割は都民 厚労省調査

・厚生労働省老健局総務課  『介護保険最新情報』vol.85 「介護分野における経済危機対策(平成21年度補正予算〈案〉)について」

・高専賃検討の医療機関は公布以降に再検討を(メディウェル通信5/8)

・厚生労働省老健局

「地域包括ケア研究会報告書

~今後の検討のための論点整理~」(29ページ)

 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/dl/h0522-1.pdf

・「お世話される」人から「お世話する」人に(地域包括の取り組み)

・群馬・渋川の老人施設全焼:特別区長会「高齢者施設整備を」 厚労相に要望書 /東京

・住宅政策と福祉政策の連携を―国交省課

・認知症高齢者のカード盗み、現金引き出す 介護士の女を再逮捕2009.5.18 19:41
・ごみの訪問収集(東京・世田谷)

・介護の世代 人つなぐ
・Elder Abuse Awareness Campaign Featuring "Lost" Actor Now Playing in Movie Theaters Nationwide

・「キッズヘルパー」 認知症介護に力貸して 遊びや食事…歓声が和ませる (1/3ページ)

・虐待対応標準化に帳票

・高齢者 孤独な自殺

・Florida Joins International Effort To End Elder Abuse  Save Email Print



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「協働」のすすめ ~協働で「しかけ」る虐待防止~


前神 有里(愛媛県職員)


 みなさん、こんにちは。先日、虐待防止学会企画ワークショップ&INPEAのイベントに参加しました。たくさんよい刺激を受けたうえに、懐かしい方とも再会でき嬉しかったです。

 今の私は、虐待の職務からは離れていますが、行政経験を生かしながらこれまでとは違う角度から高齢者虐待防止を「しかけ」ています。昨年度から始めたのが寸劇です。社会福祉士、司法書士、弁護士、包括・行政職員等で劇団を旗揚げし、虐待、悪質商法、認知症介護、包括のPR等を、住民向け・専門職向けの寸劇+専門講義にして、県下を回っています。1日で離島3島公演も!

 また、虐待対応専門職チームも始動しました。ケース会議や研修への派遣は社会福祉士&弁護士ですが、事例や研修内容の検討は他の職種も行います。

 行政権限の行使以外は、それぞれの立場で主体的に実践できることがたくさんあります。公共は、行政だけが担うものではなく、様々な主体が共に担うことでより高度で質の高いものになります。虐待事業の窓口は、福祉担当課だけではありません。今、多くの自治体が「協働」を掲げ、住民からの提案と行政の事業をマッチングする窓口がありますので、活用をお勧めします。愛媛の専門職チームも協働事業提案が採択されたものです。

http://www.pref.ehime.jp/gyou-tihou/kyoudouka/index.htm

 「協働」は、縦割りに風穴を開けるものでもあります。虐待防止こそ、様々なセクターが協働して取組むべきものではないでしょうか。

 最後に、お勧め本を紹介します。「福祉に携わる人のための人権読本」山本克司著(法律文化社)¥2,415-です。ただいま、愛媛では山本先生が4回コースで研修実施中です。

http://www.h3.dion.ne.jp/~eacsw04/yotei/pdf/090510sukiruappu.pdf

 虐待対応には、「戦略」が必要です。出る杭は打たれるけれど、出すぎた杭は打たれない。でも、引っこ抜かれることがあるから、抜かれないようしっかり「かえし」をつけましょう!最も強力な「かえし」、それは「ネットワーク」なのではないでしょうか。

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